少子化が問題視されていますが、離婚や未婚のシングルマザーは増加傾向にあるようです。
- 親戚や職場にシングルマザーがいる
- 子どものクラスにひとり親家庭の子どもが数名いる
- SNSでシングルマザーの人をよくみかける
- SNSなどで「離婚しました」ツイートをよくみかける
シングルマザーという存在が、身近に感じている方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、シングルマザーが多すぎると感じる理由や離婚・未婚のシングルマザーが増加した原因についてお伝えしていきます。
シングルマザーが多すぎと感じる3つの理由

「身近にシングルマザーが多すぎる」そう感じている方が、多い時代になりましたよね。
実際に1990年代と比べても、2000年代に突入してからはシングルマザーが一気に増えたという事実もあります。
ひとり親世帯は1993年から2003年までの10年間に94.7万世帯から139.9万世帯へと増加し、ひとり親世帯の86.8%が母子世帯である。出典:男女共同参画局
それに加え、下記の3つのこともシングルマザーが多すぎると感じる理由だと筆者は感じています。
- 離婚する夫婦が増加
- メディアへの露出
- SNSの普及
離婚する夫婦が増加
シングルマザーが多くなってきたのは、そもそも離婚する夫婦が増加していることが原因でもあるでしょう。
みなさんも「3組に1組の夫婦が離婚している」というデータを目にしたことがあるのではないでしょうか。

高齢化が進み、シニア世代の離婚が増えていることも原因の1つではあるそうですが、離婚に対して危機感を昔ほど感じている人が少ないように感じます。
メディアへの露出
シングルマザーの生活や実態がメディアで取り上げられることが増えたことも、シングルマザーが多すぎると感じる理由の一つだと感じます。
貧困で悩んでいるシングルマザーから、起業家として活躍しているシングルマザーなど、昔に比べるとさまざまな視点からメディアで取り上げられることが増えました。
そういった情報が目に入ってくるようになったことも理由の1つではないでしょうか。
SNSの普及
SNSの普及は、シングルマザーが多すぎると感じる最大の理由ではないでしょうか。
特にTwitterやInstagramでは、シングルマザーのアカウントが山ほど存在しており、シングルマザーの“生の””が、昔より簡単に手に入るようになり、目にする機会も確実に増えました。

これらのことから、シングルマザーが身近な存在になり、シングルマザーが多すぎると感じることも増えたのではないかと痛感しています。
離婚シングルマザーの増加原因
- 女性の社会進出が進んだから
- 税金や社会保障費が増え続けているから
- 核家族化が一般的になってきたから
女性の社会進出が進んだから
日本でも女性の社会進出が進み、経済的にも自立した女性が増えてきました。

昔は専業主婦として子育てしている世帯が多かったと思いますが、現在ではパートや正社員として働きにでているママさんがほとんど。
その背景には、「仕事も子育ても両方やりたい」と思うママさんや、「経済的に苦しいから私も働く必要があるから」とさまざまな理由があります。

とはいえ、男尊女卑が当たり前だった年代に比べ、女性が生きやすくなっていることは非常に嬉しいことだと感じています。
税金や社会保障費が増え続けているから
税金や社会保障が増え続けている点も、離婚シングルマザーが増加している原因の一つだと筆者は考えます。
なぜなら、結婚制度から得られるメリットが昔よりも減少していることで「それなら無理して結婚生活を続ける必要もないわよね」と離婚を後押しする要素にもなっているからだと感じるのです。

配偶者控除及び配偶者特別控除の廃止なども話題にあがってきているので、これからはますます夫婦でいることのメリットが減ってきそうですね。仲の悪い夫婦は特に、努力して夫婦生活を続けていこうという意力も低下してくるのではないでしょうか。
核家族化が一般的になってきたから
現在の日本は核家族化が一般的になり、家族主義から個人主義へとライフスタイルが変化してきました。

昔は経済的な問題は「家族でケアして支え合っていきましょう」という考えが主でしたが、今は「個人でなんとかしましょう」という時代に突入していますよね。
祖父母と一緒に子育てをできていた時代は、家族で支え合って生活ができていたのではないでしょうか。
しかし、現代のように女性1人に負担がかかりやすい家族構成の中ですと、家事も育児も協力しない夫がいてストレスを抱えるよりも、離婚した方が楽だと考える女性が増えてしまっても仕方がないと感じます。
未婚シングルマザーの増加原因
シングルマザーが多すぎるといわれている中でも、特に未婚のシングルマザーが年々増え続けているようです。
- 結婚というものに憧れがなくなった
- 責任をとらない男性が増加している
- 高齢出産に伴い子どもだけ欲しいという女性が増えた
結婚というものに憧れがなくなった
先ほどもお伝えしたように、結婚という制度に憧れやメリットを感じなくなっている男女は多くなってきていると感じます。
- 経済的・精神的に自立している女性が増えた
- 男女ともに恋愛の優先度が低下している
- 結婚すると女性の負担が増える
など、上記の理由から結婚を選択せずに未婚シングルマザーとして子どもを育てている方もいらっしゃいます。

“草食系男子”なんて言葉がでてきてからは、ますます強い女性・自立した女性が目立ってきたような気もしますね。
責任をとらない男性が増加している
残念ながら、未婚シングルマザーは「男に頼らなくても結婚しなくても子どもを産むわ!」と妊娠前から選択的シングルマザーを選んだ方ばかりではありません。
「結婚を前提に付き合っていたのに、妊娠したら逃げられた」など、女性を妊娠させたにも関わらず、その責任を取ろうとしない男性が増加しているのです。

マッチングアプリで出会って初日に性行為をして妊娠し、その後行方不明に…というようなパターンもあるようですが、性行為をする時点で男女ともに子どもができたら親としての責任が生じることを絶対に忘れてはなりません。
高齢出産に伴い子どもだけが欲しいという女性が増えた
経済的に自立し、仕事をバリバリこなす女性ならば「気づいたら私はもう35歳を超えてた…」なんてこともあるのではないでしょうか。
女性には妊娠適齢期というものが存在しますし、その適齢期を過ぎると一気に子どもを産める可能性が低くなってしまいます。

「結婚はしなくてもいいけど、子どもだけは絶対に欲しい!」という自立した女性が増えたことにより、未婚シングルマザーの数も増えたといえるでしょう。
ひとり親になる理由と原因
ひとり親であるシングルマザーさんに、「なぜシングルマザーになりましたか?」という質問をTwitterで投げかけました。
すると、下記のような理由でひとり親になったという割合がわかりました。
- 妊娠したら相手に逃げられた
- 夫に逃げられた
- 夫と価値観が合わなくなった
- モラハラ夫だった
- DV夫だった
- 夫の家族と合わなかった
- 夫の稼ぎが少ない
- 夫を裏切ってしまった

未婚シンママさんが多めの割合になっていますが、私自身が未婚シングルマザーなので、Twitterのフォロワーさんは未婚シングルマザーさんが多いからでしょう。
田舎はシングルマザーが多い?
「田舎にはシングルマザーが多い」という説があるようですが、これまたTwitterでシングルマザー130人に「都会住みですか?田舎住みですか?海外住みですか?」という質問を投げかけたところ、下記の結果が得られました。
- 都会:39.2%
- 田舎:60%
- 海外:0.8%
都会だと仕事がたくさんありそうですが、田舎だと実家に帰って親と同居して子育てをするというシングルマザーさんが多いようです。
他には、田舎は進学や就職などの選択肢が少ないため、若い頃から家庭に入ることを優先させる方もいらっしゃることでしょう。
その結果、若いうちに結婚して子どもを授かり、離婚してシングルマザーになるケースも少なくないようです。
シングルマザーが多い県
シングルマザーが多い県はどこなのか気になったことはございませんか?
「大阪はシングルマザーが多いときいたことがある」「沖縄はシングルマザーが多いんじゃないの?」など、さまざまな意見があることでしょう。
そこで、都道府県格付研究所というサイトを元に、シングルマザーが多い県を調べてみました。
- 大阪府:66,519世帯
- 東京都:58,706世帯
- 北海道:50,034世帯
- 神奈川県:44,412世帯
- 愛知県:39,418世帯
一方、都道府県別統計とランキングで見る県民性というサイトでは、父子・母子家庭数が最も多いのは下記の結果になっておりました。
- 高知県:子育て世帯数100世帯あたり10.39世帯
- 北海道:子育て世帯数100世帯あたり10.16世帯
- 宮崎県:子育て世帯数100世帯あたり10.07世帯

サイトによって結果が大きく異なっているので、参考程度にしてくださいね。
シングルマザーは何人に1人?
シングルマザーの子ども、すなわち母子家庭の子どもが小学校1学年につき何人ほどいるのか気になり、Twitterでアンケートを実施しました。
するとなんと、「1クラスに母子家庭の子どもが4人以上いる」という結果になったのです。

これは予想以上にシングルマザーの数が多いと感じました。そして、シングルマザーが珍しくはない時代になっており、シンママである私は正直ほっとしました…。(子どもにとってはよいことではないかもですが)
まとめ
実際に、シングルマザーが多くなってきている日本ではありますが、自立しているシングルマザーも多いと感じています。

私はTwitterでシングルマザーの方々と交流することが多いのですが、みなさん価値観もしっかりしており、子どものことも大切にして前向きに生きている方が多いです。
シングルマザーはなにかと叩かれたり、偏見を持たれて嫌われたりしてしまうこともありますが、そんなことにも負けずに前を向いて堂々と生きているシングルマザーさんたちもたくさんいます。
まだまだ日本ではシングルマザーへの偏見はなくなりませんが、個人の時代が進むにつれて、よりシングルマザーへの理解が深まるといいですね。
