養育費請求調停は、弁護士に依頼しなくても申し立てることは可能ですが、養育費の支払いから逃げている相手には弁護士に依頼した方がスムーズに話が進みます。
ですから、養育費請求調停を弁護士に依頼したいと思っているシングルマザーさんは多いのではないでしょうか。
- 養育費請求調停に必要な弁護士費用の相場を知りたい
- 養育費の未払いが続いているので弁護士に依頼したいけど高そうで決断できない
- 弁護士費用を払えないけど…調停を申し立てる方法はないの?

など、疑問やお悩みをお持ちの方はこの記事をお読みください。養育費請求調停を申し立てた私の経験談をシェアしていきます。
養育費請求調停にかかる弁護士費用
養育費請求調停にかかる、一般的な弁護士費用の内訳は下記になります。
- 相談料30分:5,000円~数万円
- 着手金:利益の2%~8%程度
- 報酬金:利益の2~16%程度
- 経費や実費(出張費・交通費)など
しかし、これでは実際にいくら請求されるのか数字ではわからないので、私が実際に請求された金額の内訳をお伝えしていきます。
実際に請求された弁護士費用
私が養育費請求調停にかけた弁護士費用は、合計で437,700円でした。
ちなみに、私は養育費請求調停だけではなく、胎児認知調停・認知調停・養育費請求調停・面会交流調停を申し立てたので高めの金額になっております。
養育費請求調停だけならば15万円ほどで収まった計算になります。
実際に請求された金額は下記になりますので、参考にして下さい。
【弁護士に依頼した内容】 | 【費用】 |
胎児認知請求 | 128,000円 |
認知請求(出生後) | 75,000円 |
DNA鑑定費用+出張費 | 37,500円 |
養育費請求 | 54,000円 |
養育費請求(示談→調停) | 21,000円 |
面会交流 | 43,000円 |
報酬金(養育費の金額の10%+消費税)2年間分 | 79,200円 |
合計金額 | 437,700円 |
養育費請求調停にかかった金額は黄色いマーカーをひいた箇所だけです。
養育費請求調停にかかった弁護士費用
先ほどもお伝えしましたが、私が請求された弁護士費用はトータル437,700円ですが、養育費請求調停にかかった弁護士費用は約15万円でした。
私は法テラスで契約をしている弁護士さんに依頼をしたので、この金額で収まりましたが、法テラスと契約をしていない弁護士さんの場合は倍の金額になるという話はよく耳にします。
ちなみに、2020年4月1日に民事執行法が改正され財産の差押がしやすくなりました。
今まで養育費を受け取れなかった方でも受け取れる可能性は高くなっているので、まずは弁護士さんにご相談してみると良いでしょう。。
養育費請求調停を弁護士に依頼する5つのメリット
弁護士に依頼すると弁護士費用はかかってしまいますが、メリットは非常に大きいと感じています。
- 法律のプロである弁護士さんに全てを任せられる
- 調停がスムーズに進む
- 不安なことや心配なことを共有して相談できる
- 精神的ストレスが減る
- 子育てに専念できる
私の経験を元に、メリットを詳しくご説明していきます。
弁護士さんに全てを任せられる
弁護士さんへ依頼する最大のメリットは、手続きを全て任せられることです。
未婚の母(シングルマザー)の場合、基本的に1人で子供を育てていくことになるので、日々の生活を送るだけでいっぱいいっぱいになります。
産後は特に、育児以外のことをする余裕もありません。
私は出産後すぐに認知調停と養育費請求調停を弁護士さんに依頼して申し立てましたが、自分1人では絶対に調停を申し立てたりスムーズにすすめることが出来なかっただろうと痛感しています。
調停がスムーズに進む
こちらが弁護士に依頼すると、恐らく相手の男性も弁護士に依頼することになります。
なぜなら、法律のプロである弁護士と、法の知識がない男性が戦っても勝負は明らかですよね。
そのため、男性側も優位に進めたい一心で弁護士に依頼してくるでしょう。
当事者同士の調停よりも、弁護士を間に挟んでの調停の方が確実にスムーズに話が進みます。
私も弁護士に依頼したことによって、最低限の調停に出席しただけで全てを終えることが出来ました。
不安なことや心配なことを共有できる
弁護士さんに依頼すると、不安や心配なことをきいてもらうことが出来ます。
妊娠中や産後の女性は、特に不安定になりがりです。
私も実際に、子供の将来のことやお金の心配で眠れない日もありましたが、弁護士さんにメールをしたり電話をしてきいてもらえたことで精神的に不安定になっても持ちこたえることが出来ました。
調停は、普段感じないようなストレスも感じてしまうようなことなので、法のプロである弁護士さんが身近にいてくれるだけで着いて生活することが出来ます。
精神的ストレスが減る
調停では、普段感じないようなストレスや緊張感を感じることになるでしょう。
私は実際に、調停の期間は体調を崩したりはしなかったのですが、調停を終えた途端体調を崩しました。
それだけ多大なストレスを抱えていたということを非常に強く感じたのです。
とはいえ弁護士さんがいてくれたので、日常生活に支障がない程度のストレスで済みました。
恐らく、弁護士さんがいなければ身も心もボロボロで、日常生活にも支障が出ていたことでしょう。
子育てに専念できる
先ほどもお伝えしましたが、弁護士さんに依頼すると全てのことを責任を持って進めてくれます。
ですから、調停に関わることは全て弁護士さんにお願いすることで子育てに専念することが出来るのです。
子供との大切な時期を調停に費やして疲れてしまうよりも、弁護士さんにうまく頼りながら子供との時間を充実させていくことが大切だと私は感じています。
養育費請求調停を弁護士に依頼する3つのデメリット
次に、養育費請求調停を弁護士さんに依頼するデメリットについてお伝えしていきます。
- 弁護士費用がかかる
- 弁護士と馬が合わない可能性がある
- 良い弁護士に当たるとは限らない
弁護士費用がかかる
弁護士さんへ依頼する場合、当たり前ですが弁護士費用がかかってしまいます。
子供の父親に安定した収入がある限りは養育費を回収できる可能性は非常に高いのですが、無職や経済的に安定していない場合は養育費を受け取れない可能性もあります。
父親である限り養育費を支払う義務はあるのですが現実問題、お金がない人からはお金を受け取ることが出来ません。
その場合は残念ながら、弁護士費用だけがかかって無駄になってしまうので相手の立場や経済力もしっかりと見据えた上で弁護士に依頼する必要があります。
弁護士と馬が合わない可能性がある
弁護士さんも人間ですから、相性が合わなかったり馬が合わない人になってしまう可能性もあります。
馬が悪くても仕事をしっかり進めてくれる弁護士さんなら問題ないのですが、やる気のない弁護士さんがついてしまうこともあるでしょう。
法テラスで依頼した場合は弁護士さんの質が良くないという情報もインターネット上に出回っているので、依頼する弁護士さんはしっかり見極めていく必要があります。
弁護士の立場から法テラスの評判がわるいことについて書かれているものをみつけたので、必要があれば参考にして下さい。

良い弁護士に当たるとは限らない
弁護士さんにも得意不得意があります。
養育費請求調停ならば、男女の問題に強い弁護士さんを味方につけたいですよね。
しかし、法テラスを利用すると必ずしも男女の問題を得意とする弁護士さんに依頼できるという仕組みでも内容です。
私の場合、知人が紹介してくれた弁護士さんが法テラスと契約している弁護士さんだったため、指名して依頼することが出来ました。
もしも依頼したいと思っている弁護士さんがいるのなら、法テラスと契約しているのか確認してみると良いでしょう。
未婚の母が弁護士へ依頼せず養育費請求調停を申し立てる場合
「弁護士に依頼した方が良いのはわかるけど…やっぱりお金を用意できそうにない。」という方も中にはいらっしゃるでしょう。
その場合は、弁護士に依頼しなくても自分で家庭裁判所へ申し立てることは可能です。
子の父親である男性から少しでも誠意を感じられるのなら、弁護士さんに依頼しなくてもスムーズに調停が進む可能性はあります。
お金はかけたくない、自力でなんとかしてみせるという気持ちの方は、ご自分で調停を申し立てることも考えてみましょう。
・認知調停にかかる費用 約2500円(収入印紙+郵便切手代)
・養育費調停にかかる費用 約2,000円~4,000円くらい。(収入印紙+郵便切手代)
認知調停に関しては裁判所認知調停を、養育費調停に関しては裁判所養育費調停を参考にして下さい。
【まとめ】養育費調停は弁護士へ依頼した方がスムーズ
養育費請求調停が成立するまでにかかる平均は、半年から1年と言われています。
弁護士へ依頼しない場合は、より長い期間が必要だということを頭にいれておくと良いでしょう。
シングルマザーは1人で育児や家事、仕事をしなければいけないのでとにかく忙しい日々が続きます。
弁護士さんへ相談することで時間短縮にもなりますし、養育費を受け取れる可能性は高くなるので、子供のためにも確実な方法で受け取るようにしていきたいものですね。
とはいえ、弁護士へ依頼するのはハードルが高いと感じる方もいらっしゃると思うので、そのように感じている方は養育費保証をしてくれるイントラストに無料で相談してみるのも良いでしょう。
イントラストの養育費保証:https://fair-life.jp/